詳細
学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 永田 祐
タイトル 広汎性発達障害を有する非行少年の現状と支援の在り方
内容 二〇〇〇年以降、いくつかの少年事件で、加害少年が広汎性発達障害を有していると鑑定されることが、断続的にみられた。それに伴い、度重なる少年法の改正が行われ、近年、厳罰化の流れは止まるところを知らない。犯罪の予防や社会の容認のためにも、厳罰化は当然の流れなのかもしれない。しかし厳罰化は、あくまでも加害少年に対しての制裁であり、少年の行く末を軽視する恐れがあるのではないかと、筆者は不安を抱いている。
現在、我々に求められていることは、少年をどのように罰するかではない。広汎性発達障害を有した非行少年の理解と、今後の支援の在り方なのである。言い換えれば非行の原因を、障害に帰すことが出来ない少年の背景を踏まえ、少年の過去、特性、環境に合わせた個別の支援計画が必要なのだ。本稿は、広汎性発達障害の正しい理解を第一義として、少年の非行を三要因に分け、それに応じた非行から回復するプロセスと支援の在り方について述べたものである。
講評 児童自立支援施設での実習の経験から、広汎性発達障害の問題、またその犯罪との関連、特に厳罰化について考察しました。たんに厳罰化を求めるのではなく、障害のある少年の理解と今後の支援のあり方こそが重要である、という信念に基づいた詳細な分析には感心させられました。学生委員長として発揮した「静かな」リーダーシップは、社会のどんなところでも評価される素晴らしい能力です。社会に出てからもその力を発揮し、活躍してください。
キーワード1 広汎性発達障害
キーワード2 非行要因
キーワード3 支援
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.