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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 永田 祐
タイトル 育児ネットワーク機能における子育てサロンの有効性 ―三重県名張市の調査からみえるもの―
内容 育児は母親一人でこなせるものではない。やるべきことが多く、周囲のサポートが必要不可欠だ。しかし地域や家族のつながりの希薄化等により、現代の育児は周囲からのサポートを受けにくい状況に陥っている。そしてそのことが、育児期の母親に身体的にも精神的にも大きな負担を生じさせている。
そのような中で近年、育児ネットワークの重要性が叫ばれている。育児ネットワークは、育児を物理的または精神的に支え、母親に心理的安寧をもたらすものとして有効なのだ。
しかし、育児ネットワークはある程度社会的に決まっており、それゆえ母親たちにネットワークの格差が生じてしまう。その格差を埋め、どの母親も育児ネットワークを構築できる場として子育てサロンが有効だとされているが、実際に子育てサロンでどの程度ネットワークが構築されているのか、そこで生まれたネットワークがどのような役割を果たすのかということは、あまり研究されてこなかった。そこで本研究では、三重県名張市の子育てサロンに参加する母親を対象に行った調査の結果を通して、子育てサロンのネットワーク構築機能の有効性について明らにしていく。
講評 ネットワークという視点から子育てサロンに参加する母親が「サロン」という出会いの場を通じて、どのように支援ネットワークを形成しているかを調査に基づいて検討しました。家族や地域におけるつながりが希薄化する中で、サロンという「場」が母親たちの関係を作り出していることを実証的に明らかにしたことは大きな成果です。社会に出てもその能力を発揮し、活躍してくれることを願っています。
キーワード1 つながり
キーワード2 育児ネットワーク
キーワード3 子育てサロン
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