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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 上野谷 加代子 |
タイトル | 子育て支援のあり方―地域における子育て環境を通して― |
内容 | 日本は、戦後の高度経済成長により都市化が進行し、地域のコミュニティ機能が弱体化した。核家族が一般化する中で、性別役割分業は進んだが、一方で女性の社会進出も進み、1997年以降、共働き世帯が片働き世帯を上回り続けている。しかし、依然として性別役割分業は残り、女性の負担は増えた。それに加え少子化が進行したために、母親は地域で子育て仲間などの育児ネットワークを築きづらくなり、家庭は孤立状態に陥った。筆者自身が将来の育児環境に不安を覚えたことが本論文を書くきかっけになった。 1980年代に「育児不安」という言葉が広まったが、これは心理的要因と環境的要因の相互作用で起こっており、両者に総合的に働きかけていくことで解消されると考えた。そこで子どもと家庭を支援するネットワークに目を向け、さらに家族、親族等の近隣者によるインフォーマルなサポートと専門職による個別的なフォーマルサポートの協働があってこそ地域の子育て環境を再構築することができると考察した。 |
講評 | 育児不安が生じる原因として心理的要因と環境的要因に分けて整理し、それらの問題を解決するには、その2つの要因の相互作用を調整し、働きかけていくというソーシャルワーク的アプローチに基づいて、地域における社会資源の開発や、多くの専門職の連携が必要であると指摘した意欲的な論文です。卒業後は社会福祉的視点を持った保育士として、引き続き卒論のテーマを深めて欲しいと思います。 |
キーワード1 | 育児不安 |
キーワード2 | ネットワーク |
キーワード3 | 子育て支援 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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