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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 黒木 保博
タイトル 死に行く人へのソーシャルワーク―ターミナルケアを中心に―
内容 本論文は,人間の死を生活課題の一つとみなし,「死によって起こる様々な問題に対して,ソーシャルワークは何ができるか」ということを明らかにするものである.ただし,ただ人生の終着点として死を考えるだけでなく,「よりよく生きるための死」という視点を持ち,生を見つめ直す意味で,死をとらえたのが本論文の特徴である.
そのためにまず,日本人がどのようにして死んでいるのかを統計データを中心として様々な観点からとらえ,福祉において死を考えていく意味を明らかにした.次に,ターミナルケアの先駆者である3人の医師による理論を見て,福祉的課題の検討をした.そのうえで死にゆく人への援助として位置付けられている「ターミナルケア」の概念に注目し,基本事項を抑えた.また,実際のターミナルケアがどのようになっているかという点をインタビュー調査と映像調査で明らかにした.以上を踏まえた上で,見えてきたターミナルケアにおける課題,ソーシャルワークやソーシャルワーカーがすべきことを述べた.
講評 ソーシャルワーカーの死への支援のあり方を考えるということであった. 提出されたテーマ、作成過程でのゼミ発表内容や質疑応答からは、果たしてまとめられるのかと思った. しかし、いろいろと迷いながらも出来上がった論文の論旨は明快である. 章立て・内容などの構成もよくできている。またねばりづよくがんばり、文献検索・収集・応用もよくできている. インタビュー調査からのまとめは説得力を持っている.
キーワード1 死から考える生
キーワード2 ターミナルケア
キーワード3 看取り
キーワード4  
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