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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 森川 眞規雄
タイトル 仕事と人生―叔父の半生を聞き取る―
内容 「今はなんだか宇宙飛行士の気分だよ」電話口で叔父は母にそう話したという。その印象的な言葉には無重力、社会との隔絶、等と様々な含みがある。叔父に会って話を聞いてみたいと思った。この言葉の裏には「現代社会で働き、人生を終える事」についての貴重な事実があるように思えたのである。
ここに紹介するのは、筆者の叔父(現在52歳)の半生である。和歌山県の漁村に生まれ、高校では甲子園を目指した。一浪して早稲田大学に合格、卒業後はA社(大手化学メーカー)に勤める。バブル真只中を東京で過ごした、いわゆるエリートのサラリーマン。そんな叔父が三年前体を壊して入院した。現在は自宅療養を行っている。
 本論文は、生い立ちから学生時代、仕事人時代、自宅療養中の〈今・ここ〉までを綴ったライフヒストリーと考察の部分からなる。ライフヒストリーにおける語りを〈今・¬ここ〉における問題意識によってフォーカスされた主観的な事実であると捉えた上で語りを解釈する。また、「宇宙飛行士」という表現に注目し、「連帯」こそが重力に値するものであると、「連帯」の重要性を強調した。
講評  今年の卒業論文は例年に比べて幾分低調というべきでしょう。「まちづくり」「性別役割」「友愛感」「仕事と人生」「映画における若者」とテーマはさまざまでしたが、いずれも取り掛かるのが遅すぎ、結局常識的な記述にとどまってしまいました。それぞれに書き上げる段になってよい展開に導きそうな「発見」を感じるのですが、そこで「時間切れ」になってしまったようです。
キーワード1 仕事
キーワード2 連帯
キーワード3 重力
キーワード4 選択
キーワード5 かゆみ
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