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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 Martha MENSENDIEK
タイトル 産業ソーシャルワークの有効性と今後の展望を考える―一息つきたいときに一息つける社会のあり方のために―
内容 筆者は、精神障害を含むメンタルヘルス問題が、社会において正しく認識され取り組みがなされているとは言えない現状であること対して、広く関心を持っている。本稿では、企業のメンタルヘルス活動の必要性について、企業従業員のメンタルヘルス問題に起因する企業の直接的な損失や社会的損失をその根拠として述べた。その上で、米国とスウェーデンのメンタルヘルス活動の考察を踏まえ、日本におけるメンタルヘルス活動として産業ソーシャルワークを提示した。産業ソーシャルワークはEAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)をソーシャルワークという方法によって展開するものであると捉えることができる。本稿においては、産業ソーシャルワークが将来的に従来のEAPの範疇にとどまらない機能を備えることが、メンタルヘルス問題を低減するだけでなく、企業従業員をはじめとした生活者一人ひとりが、社会において安心感をもって生きるための一助となる、という結論に至った。
講評 産業ソーシャルワークという、日本ではまだあまり知られていないテーマを考察した。丁寧に文献研究をし、修士論文にも成りうる力作を仕上げた。日本における産業ソーシャルワークの構築や発展について丁寧に論じた。
ユニークな副題にも見えるように、「生活者」という視点を大切にし、メンタルヘルスをもっと重視する社会の必要性を訴えてもいる。取り組む時間的な制約などから、日本の産業ソーシャルワークの有効性や独自性を最終章で充分に示すことができなかったが、今後は福祉現場で更にこの考察を深めてもらいたい。
キーワード1 産業ソーシャルワーク
キーワード2 メンタルヘルス活動
キーワード3 EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)
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