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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 死刑廃止の一考察 |
内容 | 死刑は、長い人間社会の歴史の中で、人々が今も悩み、将来も悩み続けるであろう人類永遠の課題と言われる。死刑というものは理性だけで述べきれない問題である。なぜなら、それは我々の価値観や人間観、および倫理観と深く結びつき、また宗教的、社会的、政治的、国家としての人類の尊厳など多くの観点から、あらゆる論点をめぐって論議できる制度だからである。 存置派と廃止派とは、古代から現在に至るまで、様々な論点をめぐって対立してきた。死刑は国を守るがそれとも国として殺人なのか、この問題は誰にも正しい判断できないと思う。現在、日本では死刑の存続を認める声は強い、しかし世界的には死刑を廃止する傾向が強いという現状になっている。 今まで自分自身は社会福祉を勉強する中で死刑というテーマに興味を持つようになり、私は死刑賛成の立場から、死刑廃止派の主張あるいは思想を理解したい、なぜ死刑廃止論は大衆に支持されないのかを考察する。 |
講評 | 本論文は死刑廃止の傾向が進む国際社会の中で、その廃止論を整理し、考察した。自身は死刑の完全廃止には反対の立場であるが、廃止論者の主張を丁寧に紹介したことがこの論文の特徴である。社会福祉や人権尊重の観点から、死刑は廃止すべき、と認めながらも自身の結論はその傾向に賛同できないという「矛盾」が残るが、このテーマを多面的に考察できた。福祉的な視点と自分の結論のギャップをもう少し分析して欲しい感が残ったが、正直な結論を評価したい。 |
キーワード1 | 死刑制度 |
キーワード2 | 廃止論 |
キーワード3 | 人権 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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