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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 森川 眞規雄
タイトル なぜ大人にとって若者はわからない存在なのか ―映画から青年期の社会的意識を考察する―
内容  若者はいつの時代も問題視される。しかし私は若者の問題は若者自身だけに原因があるのではなく、その他の諸要因も関係しているのではないかと考えた。また若者が《わからない》のは現代だけではない。大人から見る若者たちはいつの時代も理解に苦しむものだった。ではなぜいつの時代も若者は《わからない存在》であり、批判の的になるのか。私はそのような若者と大人社会の関係性について、日本映画を通じて考えた。
方法としてはまず、青年期について社会学的定義、構造、意義を通して考察した。次にその考察を踏まえ、三人の映画製作者の視点から見た青年期について考察した。いわば三人の個別の視点から見た青年期を、彼らの作品を通して考察する試みである。そして60年代から現代に至るまで、青年期を題材にした映画を考察した。これは時代表出的な青年期の特徴を探るものである。
 このような考察を踏まえ、青年期には時代ごとの変化が認められるものの、普遍的な側面も確認することができた。往々にして、青年期に起こる変化は思春期的要因だけでなく、周囲の大人社会からの影響が大きい。それは家族であり、学校社会であり、その他の密接に関わってくる他者の存在であった。
講評  今年の卒業論文は例年に比べて幾分低調というべきでしょう。「まちづくり」「性別役割」「友愛感」「仕事と人生」「映画における若者」とテーマはさまざまでしたが、いずれも取り掛かるのが遅すぎ、結局常識的な記述にとどまってしまいました。それぞれに書き上げる段になってよい展開に導きそうな「発見」を感じるのですが、そこで「時間切れ」になってしまったようです。
キーワード1 若者(青年期)
キーワード2 映画
キーワード3 思春期
キーワード4 家族
キーワード5 他者
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