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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | きょうだい構成と教育達成―性別構成パターンによる分析― |
内容 | 出身階層を統制してもきょうだい数が教育達成に負の影響を及ぼすことはよく知られている。そして、きょうだいの中の出生順位や性別によって資源の配分が異なり、教育達成に差が出ていることは明らかである。本稿では2005年SSMデータを用いて「きょうだいの性別構成によって、教育達成に対するきょうだい数の効果には差があるかどうか」を検討した結果、次の点が明らかになった。 きょうだいが同性のみで構成される場合、きょうだい数は教育達成に対して強く影響しない。男女混合で構成される場合は、男性と女性で違う傾向があらわれた。男性に対しては男きょうだい数のみがより強い負の効果を持つことが分かったが、女性の場合はきょうだい数が教育達成に対して有意な効果を持たない。女性は、本人が女性であるかどうかが教育達成に対して負の効果を持つ。いずれにせよ女性に対する教育は、男性に期待するのと同じ意味では教育投資の対象となっていないことがうかがえる。 今後きょうだいがどの程度個人の教育達成に影響をおよぼすのか、家族内の意思決定がどのようになされるのか、さらなる検討が必要である。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。 |
キーワード1 | 教育達成 |
キーワード2 | きょうだい |
キーワード3 | 性別構成改正 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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