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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 改正パートタイム労働法がもたらしたもの |
内容 | 非正規労働者の増加に伴った、正社員とパートタイム労働者の待遇格差が広がってきていることをうけて、2008年4月に改正パートタイム労働法が施行された。 今回の改正法によって労働条件の明示・説明責任、差別的取扱いの禁止、均等待遇、正社員への転換の推進、が義務化または努力義務化された。財団法人労務行政研究所の調査によると、改正パートタイム労働法の施行後、多くの企業が処遇改善の一環としてもっとも力を入れて取り組んでいたのが、パート・契約社員からの正社員登用・転換であった。そして、これは仕事志向パートの不満解消、モチベーション向上に有効であり、また、パートとして再就職した女性が正社員になりキャリアを積んでいける可能性を増加させていることがわかった。しかし、急速な正社員登用・転換の増加は正社員の不満増加や名ばかり正社員転換制度の出現という新たな問題も引き起こしてきている。 改正パートタイム労働法によって普及した、正社員登用・転換制度を無駄にしないためにも、現在の正社員の働き方を見直し、働き方の選択の幅を広げていくことが重要であると考える。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。 |
キーワード1 | 改正パートタイム労働法 非正規労働 正社員登用・転換 |
キーワード2 | 非正規労働 |
キーワード3 | 正社員登用・転換 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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