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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 震災ボランティアの問題と限界~今後の可能性の考察~
内容 1995年の阪神大震災以降、災害ボランティアのシステムが整備され、一般市民の災害ボランティアへの関心が高くなった。実際被災地に行ってみると、様々な問題を見たり聞いたりした。ボランティア志願者、ボランティアをまとめる人々(ボランティアセンター・行政)、被災者の三者間でそれぞれの思惑が異なっていることから、このしわ寄せが被災者にきている現実がある。また、時期の問題もある。災害ボランティアがまだまだ必要な「生活再建期」に、ボランティア人員はあまりいない。更に「緊急避難期」にも、被災地に残りたくてもやむを得なく帰ってしまう人が多い。いずれも「ボランティア休暇」をとりづらいためだ。ボランティアが被災者にとって必要な存在になる例を見たので、「ボランティア休暇」をとりやすい環境になることを私は望む。
このような問題を少しでも解決するために、「ボランティア学習」の改善を私は求めるボランティアのベテランに講義してもらい、災害地・ボランティアの常識、被災者の思いを学生には学んで欲しいと、私は感じる。災害ボランティアの問題を解決するためには、行政が動き、私たち個々人が意識していく必要があろう。
講評  今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。
キーワード1 災害ボランティア
キーワード2 ボランティアの組織化
キーワード3 ボランティア学習
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