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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 若者の人間関係におけるコミュニケーションとしての贈り物 ――女性大学生の事例から――
内容  現代の若者の人間関係やコミュニケーションのとり方について、多くの研究では、社会の仕組みの変化やメディアの普及との関係を通して、対面でのコミュニケーションやメディアを介してのコミュニケーションなどの分析を行っている。その人間関係の特徴は主に携帯電話やインターネットなどのメディアによるコミュニケーション手段と通して取り上げられている。本論ではそれらのコミュニケーション手段とは別に、実際に物のやりとりとして、誕生日プレゼントやおみやげなどの贈り物を取り上げ、若者の人間関係を分析するとともに、コミュニケーション手段としての贈り物の役割について考察していく。分析するにあたり、女子大学生7名を対象にインタビューを行い、それぞれの人間関係についてコミュニケーションのとり方や、贈り物のやりとりについて調査をおこなった。この調査では、個人差はあるものの対象者全員が何らかの贈り物をしており、基本的に互酬性が働いており、物を贈る行為がコミュニケーションとして成り立っている様子が見られた。
講評 コミュニケーションに着目した若者論は多いが、それを互酬性という観点から贈り物のやりとりと組み合わせて人間関係のあり方を考察しようとした視点は評価できる。コミュニケーション論、贈り物論の先行研究もしっかり調べている。ただ、データがまだ薄い点、方法論がまだ緩い点が少し残念である。発展可能性があるだけに、この点は惜しまれるが、卒論としては十分である。
キーワード1 贈り物
キーワード2 コミュニケーション
キーワード3 女子大学生
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