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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 関西弁の表象 ――漫画の分析を通して――
内容  日常接するメディアに関西弁は頻繁に登場する。私はテレビ番組、映画、漫画などのメディアの中に登場する関西弁は実際に使われている関西弁とは違い、ある種のステレオタイプが見られるのではないかと感じた。そこで、その中でも、漫画の分析を通して関西弁の表象について調べてみた。
 本論文では、年代とともに関西弁のイメージが変容していて、それに伴い漫画に出てくる関西弁話者の特徴も変容しているのではないか、また年代とともに、関西人キャラクターに対するステレオタイプが少なくなっているのではないかという2つの仮説をたて、関西弁を話すキャラクターの特徴について、漫画の年代別人気ランキングをもとに分析し、考察した。
 調査の結果、年代とともに、関西弁キャラクターに付与される、特徴に違いがみられ、また、年代とともに、関西弁キャラクターにみられるステレオタイプが少なくなっていることが分かった。
講評 日本社会における「関西弁」のイメージの変容を客観的に分析しようとした論文である。肝心の漫画調査が進まず、先行研究による背景調査ばかりが膨らんで提出まで心配した。論文はそうした執筆過程を反映し、背景となる部分の記述が冗長で、漫画分析の部分がまだ弱い。しかしながら、既存の研究を丁寧に読んでまとめていること、多くの漫画を系統的に分析していること、その結果、先行研究と呼応する表象が見られることを明らかにした点は、論文として評価できる。
キーワード1 関西弁
キーワード2 ステレオタイプ
キーワード3 漫画
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