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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 農業からみる農村とそこに住まう家族―奈良県御杖村を事例にして― |
内容 | 本稿の目的は、農村地域とそこに住んでいる家族の形態が戦後どのような変化をしてきたのかを、農業の衰退と農業技術の進歩という、相反する2つの視点から分析した結果を報告することにある。農業の衰退と農村地域・家族の変化との関係については、時代ごとの農業衰退に繋がる主な出来事と、農村地域の変化を既存のデータから考察することで、直接的に農村の家族を小規模化させ、若者の他出化を促進したことがわかった。また、農業技術の進歩と農村地域・家族の変化との関係については、戦後大きく進歩した農業技術が、農業に利便性を与えたと同時に、労働力が少なくてすむものとしたため、現在のような農業の高齢化・女性化させたことがわかった。 これらの結果をふまえた上で、奈良県御杖村を対象地域として聞き取り調査をおこない、実際の農村の人の声を聞くことで、考察してきた変化の過程と現状が実際の農村と家族に当てはまるかどうかを確認した。 それらの結果から、農業の衰退と、農業技術の進歩は一見まったく逆の立場にありながらも、それぞれが農村地域とそこに住んでいる家族に大きな変化を与えていることが明らかになった。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。 |
キーワード1 | 農業の衰退 |
キーワード2 | 農業技術の進歩 |
キーワード3 | 過疎化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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