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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 家庭内での役割分担とジェンダー ――学童保育所に通わせる共働き家庭での家事・育児分担について――
内容  男女共同参画社会が叫ばれて久しく、90年台後半より共働き家庭は多数派となりつつある。少子化対策として共働き家庭の母親への援助が有効であると考えられ、厚生労働省を中心に保育事業面ではさまざまなバックアップが行われてきた。しかしながら急増する共働き家庭に対し行政のサポートが追いついていない状態である。また家事・育児分担は依然として母親の負担が圧倒的に大きい状況である。そのようになってしまう原因はどこにあるのかをアンケート結果をもとに分析した。調査対象は学童保育所に子どもを通わせている共働き家庭の父母に設定した。就学前の子どもに対してはさまざまなサポートが充実されつつあるが、就学後の子どもに対しては保育事業の整備がまだまだ進んでおらず、保護者が地域と一体となって子どもたちのために学童保育事業を推進してきた。調査対象理解の観点から、学童保育所ができるに至った歴史、また学童保育所が現在おかれている状況と問題点を述べ、これからの学童保育事業のあり方について言及した。
講評 共働きの夫婦においても、家庭内の役割分担という点でまだ女性に負担がかかっていることは指摘されてきたところであるが、それを学童保育に子を通わせる家庭を事例に検討した論文である。前半の学童保育についての記述と、後半の質問紙およびインタビューによる調査にもとづく記述とのあいだのリンクがうまくいっていないように思われる。ただ、夫の意識や仕事のしかたが家事参加についての大きな要因になっていること、小さい子がいない家庭の方がより夫の参加が低くなることなどが見えてきた点で、社会学的分析になっている。
キーワード1 共働き家庭
キーワード2 学童保育所
キーワード3 ジェンダー
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