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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 支えられない有機農業・立ち止まる法制度 ――京都農家の事例研究―― |
内容 | 安全で安心できる作物を望む生産者と消費者が増え、有機農業が注目を浴びている。しかし、有機農業は手間隙がかかり、生産量が一定せず、野菜の価格も高いため、今後の発展に課題は多い。現在、有機JAS認定のような経済的側面からの支援のおかげで、有機農家数自体は順調に増加してはいるが、高い認定料や低い認知度など、支援体制が整っているとは言えない。現在は、有機農家の個人の努力に頼っているため、決して楽観視できる状態ではない。そこで本稿では、有機農家へのインタビュー調査に基づき、有機農業が抱える問題を掘り下げ、われわれがどのように関わっていくべきかを考察する。調査を通して、生産者と消費者との間で「顔の見える関係」を原則とした流通の拡大と販路の確保、及び、有機農業の存在価値を伝統文化の保障へと格上げするという結論に至った。伝統の価値は経済的な合理性で割り切れるものではない。その活動や生活を保障する体制へと考え方を変化させていかねばならない。 |
講評 | 最もスタートの遅い研究ではらはらしたが、ラスト1-2ヶ月の猛ダッシュの結果、最終的には何とか形になった。この研究の社会学的な意味ははっきりしないが、6農家・15名のインタビューを通じて、不利な条件のなかで有機農業をおこなうことについて、現場の生の声を伝えている点では評価できる。 |
キーワード1 | 有機農業 |
キーワード2 | JAS |
キーワード3 | 伝統文化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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