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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 関西におけるカレーとクラブカルチャーの結びつき ―なぜ結びつき、そして何が生み出されるのか―
内容  現在、主に関西のクラブイベントにおいて、一見その場に似つかわしくないような、カレーという食べ物が振る舞われている。それらがなぜ出会い、そこから何が生み出されていくのかということを、インタビューを交えて考察する。
 前半では、カフェとアートの関係から食とアートの繋がりを解明し、広義のカレーと、私たち日本人にとってのカレーとは何なのかということを分析する。そこから導き出されたカレーはアート性と国民性を兼ね備えたものであるということが、現在のクラブカルチャーの決して恵まれているとは言えない状況に与える影響、またクラブカルチャーがカレーに与える影響や、なぜカレーという食べ物でなければならなかったのか、そしてそこから生み出される利益や、新しい人間関係について、カレー屋のインタビュー等を交えて、主に京都の例を挙げて論じる。
講評  カレーとクラブカルチャーがなぜ出会ったのかという物語を、この論文は、関係者へのインタビューと資料探索と、さらに著者自身の推理によって紡いでいく。力業(ちからわざ)と言えなくもないが、どことなくひょうひょうと話が展開するのである。これは誰にでも書ける文章ではなくて、それを「才能」と褒めてしまうと若い人には毒なので、「人柄」とひとまず言っておく。
 昔から関西にはたくさんあったクラブやライブハウスは、風営法による取り締まり強化によって、営業の短縮や形態の変更を迫られている。お酒とダンスの組み合わせにカレーを加えることで、クラブの敷居を低くし、食べ物のアートもそこに展開される。「面白そうだからやってみた」という、いかにも関西的なノリを論文にした著者もまた大学生活でその文化を体得したのに違いない。
キーワード1 カレー
キーワード2 クラブカルチャー
キーワード3 関西
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