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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | シェアハウスは次世代のコミュニティーになりうるか ―新たなサードプレイスを求めて― |
内容 | ここ最近、テレビや雑誌などのメディアがシェアハウスを取り上げるようになった。シェアハウスとは、既存の一軒家を借りて非血縁関係の人々が複数で同居する住まいのことである。自分の各部屋以外はすべて共有して使う生活のことである。多くのメディアがシェアハウスを注目する利点として、コミュニティーの広がりが挙げられる。ツイッターやフェイスブックなどのSNSの中で私たちは多くの人とコミュニケーションを行っている。これはいわゆるSNS上でコミュニテューが生まれているのであるが、シェアハウスの中でも今までの人間同士のつながりとは違うコミュニティーが生まれているのではないだろうか。 シェアハウスで生活する人は20代から30代の若者が多い。一人でマンションを借りることが一般的にある昨今で、どうして若者がシェアハウスに注目しているのか興味深い。若者とその親世代とでは、家や人とのつながりに対する考えが変わっているに違いない。 以上を踏まえて本稿では、コミュニティーとは一体何なのだろうか、そしてシェアハウスが若者の間で今後新しいコミュニティーになりうるかどうかを考察していく。 |
講評 | シェアハウスは新しいコミュニティになりうるかという問いに対して、この論文では、経済的理由からワンルームにさえ住めなくなった若い人が、シェアせざるを得なくなった現実を指摘している。また、最初から交流を求めて住む人は少なく、4人程度まででプライバシーを尊重しながら、やがて自然なコミュニティが生まれていくのだと結論づけている。 「シェアハウス」といってもいいけれども、それが「ファミリー」ではないのかなと思う。家族=血縁っていうかも知れないけど、そもそも結婚相手とは他人だし、今どき(いろんな意味で)子どもがいない家族のほうが多い訳で、家族家族とこだわるのをやめて、シェアハウス=ファミリーと肩の力を抜いてみれば、新しい世界が見えてくる、そんな気にさせてくれる論文だった。 |
キーワード1 | シェアハウス |
キーワード2 | 若者 |
キーワード3 | コミュニティ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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