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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 小林 久高
タイトル 変身がもたらす幸福について ――コスプレイヤーの世界における連帯と沸騰
内容  「形から入る」という言葉がある。この言葉は、『ものごとの本質より体裁を整えること』という意味で用いられる。しかし、「痩せて綺麗になったおかげで、自身がついて積極的になった」などと痩身広告のうたい文句にあるように、人々が変身を願うときはしばしば内面の変身も願っているのだ。この体裁の整えとされる「見かけの変化」は「本質的な変化」につながらないのだろうか。
 本稿ではこの見かけの変化による内面の変身事例を紹介したのちに、近年マンガやアニメのブームとともに発展しているコスプレという世界を通じて、コスプレイヤーたちがコスプレを通じて体験する構造を分析して、「変身」を考察する。
 コスプレが単なる「模倣の遊び」という枠組みを越えて「本質的な変身」にたどり着くまでには、「連帯」による「集合的沸騰」状態が隠されている。彼女たちは同じ目的を持つ仲間と沸騰状態を共有することで、幸福な姿へ変身を遂げるのである。
講評  「コスプレ」というテーマは面白い。豊富な参与観察をしているのだから、「変身」の意味のより深い洞察があればさらによかった。
キーワード1 コスプレ
キーワード2 変身
キーワード3 集合的沸騰
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