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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 高等学校卒業程度認定試験に関する考察
内容  1948年から実施された大検は、その制度を徐々に変革させながら現在の高卒認定へと至った。この論文の主要な問いは、高卒認定の実態はどのようなものなのか、高卒認定にはどんな問題が内在しているのかというものである。この問いに答えるため、大検から高卒認定までの制度の変遷と現状、高卒認定予備校とそこに通う生徒の実状などを調査した。
調査の結果わかったことは、予備校在籍者のやる気は一昔前と比較して向上しており、大学受験に対する考え方にも変化が見られる。一方で、高卒認定の易化・弾力化は急速に進行しており、誰にでも容易に合格できてしまうというのがこの制度の実態である。高卒認定の目的は、何らかの事情により高校を卒業できなかった者を救済するというものであるが、この制度に合格した後の進路に対応できるものでなければ、本当の意味での救済とはならないのではないだろうか。これが本論の主要なテーマである。
講評  今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。
キーワード1 高卒認定の実態
キーワード2 制度の易化・弾力化
キーワード3 高卒認定取得後の進路
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