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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 漱石とデュルケム ――個人主義の概念と道徳性をめぐる探究 |
内容 | 漱石とデュルケムというふたりの知識人が、近代文明批判の先でそろって個人主義という思想に着眼していたことに注目し、彼らの個人主義をめぐる見解を比較した。彼らは、ともに「近代化」が人々の道徳の荒廃をもたらしたことを指摘する。彼らにとって、個人主義はそれを超克するための武器だった。漱石は個人の幸福と日本の自立的発展のために、デュルケムは異なる個人を相互に結びつけ社会に新たな連帯を築くために、それぞれ個人主義に望みを託したのである。 本稿では、漱石の講演『私の個人主義』およびデュルケムの論文『個人主義と知識人』を詳細に読解し、両者の個人主義を概念的に比較した。そして、彼らが特に個人と集団の調和という論点において対照をなしていることを示す。また、その対照から、漱石の個人主義がその根底に破綻を抱えていることを指摘し、それをデュルケムのカント批判を通じて理論的に解きほぐした。 |
講評 | 近代の始まりという危機の時代、「個人主義」で危機を乗り越えようとした漱石とデュルケムの思想について議論した論文であり、かなりの出来栄えだ。引用部分も適切で、内容はすこぶる面白い。ただ、ときとして中心的な流れがつかみにくくなる。話の大筋の中に、引用、解釈を適切に配置して400字50枚程度にまとめるとすごくよくなると思う。 |
キーワード1 | 夏目漱石 |
キーワード2 | エミール・デュルケム |
キーワード3 | 個人主義 |
キーワード4 | 近代 |
キーワード5 | 道徳 |
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