詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | AKB48のファンに見る集団の対立構造 |
内容 | 流行はその当時の社会状況を確実に反映する。とりわけポピュラー音楽や若者文化は、ポピュラーカルチャーの中でも先鋭的に社会を反映してきた。そこで2009年から年間シングルCDチャートの上位を独占するAKB48を調べたところ、ファン集団に独特の現象が見られた。AKBのファンは他のアイドルグループとは違い、特定のメンバーは好きでも他のメンバーを嫌っていたり、そもそもAKB自体は嫌いであったりする例が多いのである。AKBには「シングル選抜総選挙」「握手会」などの特徴的なシステムと、「恋愛禁止条例」などの独自の規範があり、度重なる「炎上」商法により、ファン同士の対立は必然的に引き起こされていた。 そのため、本稿の前半では他アイドルグループとの比較の中でAKBシステムを紹介し、後半は実際の事例をもとにAKBファン集団同士の対立構造を分析した上で、社会心理学の観点から考察を加える。また、こうしてAKBファンが対立する現象から、社会システムにおける対立のあり方について見通していく。 |
講評 | アイドルグループの構造とファンの心理についての論文である。アイドルに疎い評者にとっては極めて勉強になるものだった。この論文、努力のあとも見えるし考察も妥当なのだが、「うん、それで?」という感じが残ってしまう。ファン心理の襞をとらえるようなところや時代の精神が見えるところなどがあればいいのだが。 |
キーワード1 | AKB48 |
キーワード2 | ファン集団の対立 |
キーワード3 | 炎上 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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