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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 小林 久高
タイトル ライトノベルと一般文芸の差異 ――オタク的読書を通して
内容  近年、オタク系文化が注目を浴びている。オタクという言葉は1980年代には既に登場していたが、1990年代になるまでは一般化していなかった。ところが現在では、アニメ・マンガ・ゲーム・テレビなど、至る所に「オタク」は存在している。選挙活動においてさえ、「オタク」というキーワードが登場する。このような状況の中、日本の文壇にも変化が起きている。これまでは切り離されていた「ライトノベル」と「一般文芸」の接近である。
 本稿では、現在有力とされているオタク系文化の評論や理論をもとに、ライトノベルレーベルから一般文芸へとその執筆活動領域を広げた作家の小説を、その物語の「空間」と「キャラクター」に着目し、分析を行う。ライトノベルと一般文芸を点数化し、その違いを見たところ、そこには、オタクたち特有の読書に対する姿勢がうかがえた。
講評  オタクのオタクによるオタクのための論文だ。データも分析もオタク的で筆者の一貫性を感じさせる。これもまたいいのだが、せっかくライトノベルの特徴が抽出できているのだから、なぜそうなるのか、それが何をもたらすのかを議論してほしかった(そのようなことをしないのがオタク的なのかもしれないが)。
キーワード1 ライトノベル
キーワード2 一般文芸
キーワード3 ポストモダン
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