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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 森川 眞規雄 |
タイトル | 新しい生産消費形態にみる資本主義社会の展望―ハッカー達のソフトウェア開発― |
内容 | 情報環境が個人レベルで広く普及してきた社会において、とくにソフトウェア開発は既存の生産者と消費者という垣根を越えた新しいモデルに変貌しつつある側面がある。本論文は全く新しい生産消費関係を持ったフリーソフトウェアなどに焦点を当てて今後の社会の展望を見ていく。新しい生産消費関係とは、今まで消費者という立場であったユーザーがその枠を越え、生産者が生産した生産物であるソフトウェアに関して、開発に多大な影響を与えていく。あるいはユーザー自らそれに手を加えてインターネットで公開していくのである。これらの事象を資本主義の根幹であるロックの所有権という観点やマルクスの論じた労働・生産手段という観点などの観点から論じ、これらが発生している領域は今までの資本主義社会が一部変異した新しい段階の分節であると考察される。 |
講評 | フリーソフトウェア開発の現場を対象として、そこにおけるcopyleftという考え方に注目し、それが従来の「所有権」という概念と異なった性格を持つことを指摘した。後期資本主義社会の特性と関連づけた議論もおおむね妥当であり、卒論として評価できる。 |
キーワード1 | 自由ソフトウェア |
キーワード2 | 名声 |
キーワード3 | 生産と消費 |
キーワード4 | 所有権 |
キーワード5 | |
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