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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 暴力団加入メカニズムに関する考察 |
内容 | 暴力団は『極道の妻たち』のように暴力団組員を主人公としたドラマや映画が数多く存在し、憧れの対象のように描かれることも少なくない。しかし実際には犯罪にも手を染める非合法組織であり、暴力団に新規加入することは社会からの逸脱者としてレッテルを貼られるため、非常にハードルが高く容易な決断ではできないはずだ。そこで本稿では、なぜ暴力団に加入する少年が絶えることなく、組織が存続していくのかということについて調べた。その結果、少年たちが暴力団に加入することは、暴力団と少年双方にとってメリットのある構造であったことが明らかになった。つまり暴力団は服役や引退などの理由で組織を離れる者が多いために人材の出入りが激しい団体である。そのため人数を埋め合わせる必要から、常に既存の影響力を維持するための人員補充の重圧にかられている。また予備軍少年は家庭環境・学校生活に何らかの不和を抱えており、暴力団はそのようなマイナス要因を補う役割を果たしているため、精神的・経済的充足をもたらす存在であった。 |
講評 | 暴力団の人材リクルートというテーマは、卒論で研究することは非常に難しいと思いますが、事例を見つけてきて論文に仕上げたことは評価できます。内容としては3章の事例をどのように使うかですが、2章までの先行研究の内容を整理したうえで、それに沿って事例を分析するようにすれば、よくなったと思います。 |
キーワード1 | 暴力団 |
キーワード2 | 予備軍少年 |
キーワード3 | 精神的・経済的充足 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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