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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 郵政民営化と労働 ―職場環境の変化と健康問題― |
内容 | 2000年代初頭に郵政民営化が叫ばれ始めてから郵便産業に様々な改革を経て早くも10年がたった。組織構造や消費者が受けるサービスは大きく変化したが、それだけでなく郵便局における労働の現場も大きく変化してきた。郵政公社化された03年度から郵便事故や精神疾患を患う社員が増えているのだ。労働組合の行ったアンケートによると87%もの正社員が職場において何らかのストレスや健康不安を抱えていることがわかっている。そこで本論はなぜ郵便社員が健康不安を感じるのかということをテーマにして分析を進めた。その結果、テイラー主義的な合理化や無理なノルマや非正規社員の過度な登用、さらには新しく導入された過酷な夜勤制度などの諸要因が社員たちの健康状況に影響を及ぼしていることが明らかになった。 |
講評 | 郵政民営化と、それに伴う労働条件の変化と労働ストレスが論文のテーマでした。前半の郵政民営化がどのように進んだのかをまとめて、その中で非正規社員の増加や、人件費の抑制が労働条件の変化に大きく関わっていることはうまく書けました。ではそれがどのようなプロセスを経て、労働ストレスにつながっていくのかを、論理的・実証的に書くことが課題として残ったと思います。 |
キーワード1 | 郵政民営化 |
キーワード2 | 労働問題 |
キーワード3 | 健康問題 |
キーワード4 | 非正規労働者 |
キーワード5 | 成果主義 |
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