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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 現代の若者と新聞との関わり-NHK放送文化研究所における調査の二次分析を通して-
内容 近年よく耳にするようになった若者の活字離れや、新聞離れという言葉。新聞が読まれなくなってきた最大の要因は、インターネットの普及だと言われてきた。果たして本当にインターネットによって新聞が排除されたのだろうか。新聞に関しての研究は数多くあるが、本研究では、NHK放送文化研究所が1973~2008年に行った日本人の意識調査を用いて二次分析を行い、主に1983年、1998年、2008年を比較し、年代別にみる新聞購読者の現状を明らかにしていった。分析結果から現代の若者は情報を受け身ではなく、欲しい情報を自らがとりにいく傾向にあることがわかり、もともと、時事問題に関心の低かった若い世代が、新聞は読まないけれど、インターネットによって時事問題に関心をもつようになり、そうすることで、本来の新聞の目的であったニュースを知らせるということに若者を引き戻しているのではないかと考えた。新聞が果たせなかった時事問題の若者への伝達は、インターネットがその世代への時事問題への喚起に役立っているのではないだろうか、と考えられる。
講評 本論文は、若者の新聞離れという問題について、インターネットの普及が、新聞離れを引き起こしたということをデータで否定し、インターネットにかかわらず、新聞離れが起こっていることを示し、また、団塊の世代以前と以降で、新聞に対する講読行動に大きな傾向差があることを示している。また、複合的なデータを用いることで、現代の若年層は約10年前の若年層よりもインターネット利用が普及していることから、時事問題に触れる機会が増え、政治的な関心が高いことを示している。
キーワード1 新聞離れ
キーワード2 インターネット
キーワード3 若者
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