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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 増加するDQNネーム(キラキラネーム)について |
内容 | 本研究は近年メディア等でもしばしば指摘されている、当て字を用いた名前や人名とは思い難い名前に焦点を当て「珍奇ネーム」と定義し、その増加の原因について調査したものである。まず名づけの現状を把握するため、ベネッセが運営する女性向けの会員制WEBサイトである「ウィメンズパーク」内の「みんなの名づけ」という掲示板を調査した。そこではわが子の名づけエピソードが書き込まれており、件数は17,000件以上である。珍奇ネームに該当するものを収集し、書き込み内で用いられている言葉を調べた結果、「画数」や「本」といった言葉から、何かを参考にして名づけを行う様子が浮かび上がった。そこで名づけの参考書として利用されている「名づけ本」と収集した珍奇ネームを比較した結果、各漢字の読み方と組み合わせる漢字のバリエーションの増加が珍奇ネームの本質であり、名づけ本の掲載内容の変化と関連があることがわかった。 |
講評 | 本論文は、親が子供に読みにくい名前や人名と思いがたい名前を付ける現象に着目し、先行研究で言われていた「親世代は個性の発揮を強調されて教育された世代であるため、それができなかった人が子供で実現している」という説に疑義を唱え、いくつかの仮説から反駁を試みている。育児本や名付け本だけでなく、ウェブの子育てコミュニティでの名付けに関するサイトからログをダウンロードして、テキストマイニングを行い、傾向を分析している。実証が難しい対象を選んだため、分析には苦労しているが、仮説設定、指標を作成し、分析するプロセスの習熟がよくできていた。 |
キーワード1 | 名づけ |
キーワード2 | 珍奇ネーム |
キーワード3 | 名づけ本 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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