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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 最低賃金から見る京都の賃金構造 |
内容 | 最低賃金について、都道府県別、国際比較など多様な角度から研究がされている中、どこかの地域に着目し、最低賃金の構造について検証している研究は見られない。京都府はGDPから見た順位は低いが、最低賃金は全国で5番目である。そのことに着目し、就業構造、産業構造、逆転現象、物価水準を分析し、京都府の最低賃金が押し上げられる理由を検証した。有業率が全国で上昇し、京都でも有業者が増加している。しかし、京都では非正規雇用者の割合が全国で1番高く、労働者のうち4割の労働者が非正規社員となっている。京都では非正社員に頼る製造業・サービス業、飲食・宿泊業の収入が多くなっている。しかし、本来正規社員を多く雇用する事の出来る本社の数が少ない。つまり、経済の悪化や物価水準、本社の数が少ない事も影響する中、正社員の雇用機会が少なく、非正社員の雇用機会が増える構造となっているのである。今後、正規雇用者の雇用機会と同時にGDPの上昇が期待される。 |
講評 | 本論文は、最低賃金が必ずしも都道府県で一律ではなく、また都市部によっても差があり、また生産性とも連動していない事から、さまざまな指標、産業分野、その都市を取り巻く社会的な環境、就業者の属性などに着目して、分析を行っている。公開されていない情報もあり、大量のデータをどのように因果関係に結びつけるかということに苦労していたが、面白い着眼点を実証しようと努力がなされた。 |
キーワード1 | 京都 |
キーワード2 | 最低賃金 |
キーワード3 | 賃金構造 |
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