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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル マスメディアイベントとしての甲子園大会
内容 全国高校野球選手権大会、通称「甲子園大会」がアマチュアイベントであるにも関わらず、日本において人気が継続されている理由について分析した。先攻研究では、マスメディアによる「高校生らしさ」の演出によって人気が継続されていると論じられていたが、インターネットの普及等によりメディアの影響力は下降しており、メディアの力だけで支えられているとは考えにくい。本稿では、テレビ行為者率やテレビ視聴時間を分析することで現在の世の中におけるメディアの影響力の低下を明らかにし、それ以外に甲子園大会の人気を支える要素として(1)地方からの応援団(2)団塊の世代(3)関西に住む野球部員の3要素を挙げ、分析した。サッカー人気の上昇に伴い若者の野球離れが大きく謳われているが、それは単にテレビ視聴率という一面を捉えただけであり、実際に高野連加盟校部員数は増加しており、甲子園大会の人気はメディアの影響だけではない、ということが明らかになった。
講評 本論文は、高校野球がサッカーの人気の上昇により、人気が下降しているという言説やマスメディアが作り上げたイメージにより人気が保たれているという言説を、TV視聴率、プロ野球観戦、視聴率の低下によるマスメディアの影響説を退け、また、地方にとっての甲子園観戦が一つの旅行イベントになっていること、そして甲子園の周辺校(大阪、兵庫は甲子園の強豪校がある)の野球人口の増加により、高校野球への人気が維持されていることを実証した。
キーワード1 ドラマとしてのスポーツ
キーワード2 メディアの影響力
キーワード3 甲子園大会
キーワード4  
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