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学科 | 社会学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | Fabio Gygi |
タイトル | 学生同士の距離感の変動y―飲みニケーション・ご飯会を通しての変化― |
内容 | 一度はテレビから消えた言葉に「飲みニケーション」という言葉があるが、最近になって再びその言葉をニュースで見かけるようになった。飲酒を通してコミュニケーションを行うことを指したこの言葉は社会人だけでなく、学生である私達にもあてはまる。また最近では「ご飯会」という新しい交流の形もSNSを通して広まっている。本稿では学生が行う飲み会やご飯会などの学生間で行われる付き合いがどれほど他者と自分との間に感じる距離感に影響を与えているかを調査した論文である。参与観察とアンケート調査を用いて、影響を与える要因や時間を空けたときの距離感の変化、飲酒量や参加頻度による違いやストレスの存在、飲酒の目的の変化などを調査することで、日本の伝統的な飲み会のあり方や飲み会で行われていた一体感の共有が今後はどのように変化していき、それに対して「飲みニケーション」や「ご飯会」はどのように関わっていければ望ましいかを考察していく。 |
講評 | 今年は初めてファビオゼミから卒業者13名が出る。卒業論文のテーマは世論調査の政治的な効果から臓器移植に関する比較研究まで幅広い分野に渡る。方法 論も、エスノメソドロジーからインタビュー調査とアンケート調査を含む質的研究法が多かったが、計量的なものもあった。しかし全体的に言えるのは、議論が不十分である。優秀な出来映えの二人を除けば、全員の議論にかなり無理がある。 問題意識がはっきりしていなかったり、ただ幾つかの事例を羅列して述べているだけのものや、学術論文と言えないエッセイ的になったもの、設問と結論が微妙に一致していないもの、質的研究法で得られたデータをムリヤリに仮説検証型に押し付けるなどの失敗がよく見られた。自分で得られたデータからどんな結論を導き出せるのかという点でもかなり論理上の無理が多 かった。ギリギリ最後までに卒論を後回しにした人は、調査の醍醐味を感じたのか「もっと早くやれば良かった」と言っていた。取りかかりが遅かった点に関しては、指導教官として厳しさに欠ける面があったと反省している。 |
キーワード1 | 飲みニケーション |
キーワード2 | ご飯会 |
キーワード3 | 距離感 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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