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学科 社会学科
年度 2012
ゼミ名 Fabio Gygi
タイトル 擬似科学から見た血液型性格判断―肯定派、反対派、2つの意見―
内容 私たちは日々生活していく中で様々な学問から恩恵を受けている。法学や医学、経済学、科学、様々な学問が世の中には存在している。しかしながら、我々学問の恩恵を受ける側の人間はその理論や概念を理解する事なしに、あるいは理解する事が出来ないまま利用している事が多い。その中では私たちが正しく理解していると思っていても、えてして理解できていない、あるいは間違った理論や概念を刷り込まれ信じ続けているモノが五万と存在する。このような誤った理論や概念を我々は何故信じ込んでしまうのか。その信じてしまうに到るプロセスや方法論や賛成派や反対派の意見について本説においては主に疑似科学とされる「血液型性格診断」について以降において考察していく。
 血液型性格診断賛成派は様々な方法論や不適切なサンプリングなどの調査において理論を構成し、疑似科学を構成している。そして、それは疑似科学の分野だけではなく様々な分野においていえることであり、注意していかなければないことだ。
講評 今年は初めてファビオゼミから卒業者13名が出る。卒業論文のテーマは世論調査の政治的な効果から臓器移植に関する比較研究まで幅広い分野に渡る。方法
論も、エスノメソドロジーからインタビュー調査とアンケート調査を含む質的研究法が多かったが、計量的なものもあった。しかし全体的に言えるのは、議論が不十分である。優秀な出来映えの二人を除けば、全員の議論にかなり無理がある。
問題意識がはっきりしていなかったり、ただ幾つかの事例を羅列して述べているだけのものや、学術論文と言えないエッセイ的になったもの、設問と結論が微妙に一致していないもの、質的研究法で得られたデータをムリヤリに仮説検証型に押し付けるなどの失敗がよく見られた。自分で得られたデータからどんな結論を導き出せるのかという点でもかなり論理上の無理が多 かった。ギリギリ最後までに卒論を後回しにした人は、調査の醍醐味を感じたのか「もっと早くやれば良かった」と言っていた。取りかかりが遅かった点に関しては、指導教官として厳しさに欠ける面があったと反省している。
キーワード1 反証可能性
キーワード2 血液型性格診断
キーワード3 疑似科学
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