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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 学習塾に対する社会のニーズを考える―松山のある進学塾と地方私立進学校の分析を通して― |
内容 | 学習塾が存在できているのは、それだけ社会が求めているからである。その時代、その社会のニーズに合わなければ塾は存在しえない。この状況のなかで、進学塾がなぜ社会に受け入れられているのかを分析したいと考えた。どうして、毎年きちんと生徒が集まるのだろうか、という素朴な疑問である。これに対して、進学塾で成績がよければ、いい中学校や高校に進学できるし、その後いい大学に進学して、いい就職ができるということが、ある程度保障されているからではないかと考え、これを本稿では検証している。 本稿では、愛媛県にある有名私立進学校の生徒を対象にし、入学前に通っていた進学塾での模試の成績優秀者とそれ以外が、地方私立進学校に通った後、どのような経歴を歩むのかを追っていった。その結果、模試の成績優秀者の多くが銘柄大学へ行き、威信の高い職業につき、さらに出世もして、将来的にも保障されていることがわかったのである。 つまり、進学塾はただ単に受験のためだけにあるのではなく、その後の人生においても大きな影響を与えているのである。そういったことを知っているから、親は塾に通わせるようになり、教育産業は存続するのである。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、自分のやりたいこと、興味がある社会現象を取り上げて、「社会学」にしていくことを目標にスタートしました。ラーメン、将来の夢、DV、スポーツ、甲子園というそれぞれの「こだわり」から出発し、何とか社会学に部分的にはたどり着けたようです。今年は、できの善し悪しは別にして、ゼミ生個々の個性がよく出ていて、楽しく読めた論文が多かったと思います。 |
キーワード1 | 学習塾 |
キーワード2 | 地位達成 |
キーワード3 | 中学受験 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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