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学科 社会福祉学科
年度 2012
ゼミ名 木原 活信
タイトル ギャンブル依存症からの離脱 ―自助グループによるピアサポートの観点から―
内容  近年「依存症」という言葉が蔓延しているが,果たしてその本質についてどれほど理解できているのか.「熱中すること」と「依存していること」との違いとは,「制御不能」の部分にあると考える.アルコール依存症や薬物依存などの物質依存についてはかなり研究されているが,ギャンブル依存症などのプロセス依存(非化学物質依存)についてはほとんど実践されていないのが現状である.したがって,本論文では,ギャンブル依存症の恐ろしさとそれから離脱する手立てについて文献研究を中心に考察した.考察する上で,当事者へのケアは勿論,家族への視点も切り離すことはできないので,ギャンブル依存症者の借金と嘘に何度も何度も裏切られ,傷つけられ,時には精神疾患などの病に臥せることになっている家族がギャマノン(家族の自助グループ)によって取り戻していく可能性があると結論づけた.
講評 本論文では,ギャンブル依存症の恐ろしさとそれから離脱する手立てについて文献研究を中心に考察したものである。とりわけこの論文のなかで彼女が拘り強調していたのは、当事者へのケアのみならず,家族への視点であったがここは常識の枠に囚われていない柔軟な点で評価できる。特に家族がギャマノンによって回復していく可能性にまで言及した点は興味深いところであった。一般に依存症ということでは注目されている酒や薬物などではなく、ギャンブルの依存に拘り議論を展開した着眼点そのものもユニークであった。さあこれから社会人として、あなたのもてる力を存分に発揮していってください!
キーワード1 プロセス依存
キーワード2 ギャンブル依存症
キーワード3 自助グループ
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