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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 不登校児童の心と居場所 -どう自分と向き合い生きていくか- |
内容 | 不登校に関する問題は多様化してきている。不登校の児童数が最多であった2001年に比べ不登校児童の数は減少しているものの、今現在も不登校児童の抱える悩みは大きい。不登校児童を取り巻く環境、周りの人々からの影響など、本人はどう生きていけばいいのかを考察した。その結果、親が不登校児童に与える影響は大きく家族の理解が必要であり、本人の意思を尊重し見守りつつサポートすることが大切であること、本人自身が自己肯定感を高めることが必要であることが分かった。 本論文で述べたかったことは、不登校になった児童がどのような気持ちで生きているのか、なぜ劣等感を持ってしまう児童がいるのかという疑問を解明した上で、本人がどのように自分を認め、自分のことを肯定し好きになることができるのかと言うことである。自分を好きになり、自分の生き方は自分で決め、自己肯定感を高めること、これが不登校児童にとって何よりも大切なことである。 |
講評 | 彼女が、拘った不登校になった児童がどのような気持ちで生きているのか、なぜ劣等感を持ってしまう児童がいるのかという問題意識は大変鮮明であった。しかし一方で、客観的な議論に入る以前にすでにもってしまっているある主の前提が全面に論理展開に出てしまい、議論としては客観性を担保できたとは言い難い形となったのは残念である。論文の結論としては、「自分を好きになり、自分の生き方は自分で決め、自己肯定感を高めること」、という点もやや常識的なものであった。しかし何よりも高く評価できる点は、不登校になる児童たちへの類をみないほどのあたたかい眼差しと理解(コンパッション)は抜群であった。実はこれがこの論文に貫かれた彼女なりの拘りであり、それが先に述べた課題にもなったが、しかし一方でそれは対象者へのコンパッションを保持し続ける福祉論文マインドの最高の評価とも表裏一体であるのかもしれない。今後もがんばって欲しい。お疲れ様! |
キーワード1 | 不登校 |
キーワード2 | 自尊心 |
キーワード3 | 親 |
キーワード4 | |
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