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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | ソーシャルビジネスによる社会的課題の解決 ―地域における雇用創出からの子育て支援― |
内容 | 近年,子育てを取り巻く社会的課題にひとり親世帯の増加がある.そして,特にひとり親世帯の子どもを抱えて働く人々は雇用条件に不利な立場に置かれていることからワーキングプアに陥り,より日常生活に深刻な事態を招いている.そこで本論文においては,ひとり親世帯のワーキングプア問題に焦点を当て,その解消の手段としてソーシャルビジネスの活用について考察した.これは,ソーシャルビジネスを地域社会に積極的に導入することで子を抱える親の雇用創出を目指すものである.このため,日本よりもソーシャルビジネスの展開が進んでいる諸外国の法制度や事例を比較検討し,課題解決に有益と推測される要素を引き出し,日本での活用方法を勘考した.その結果,現行のように当事者のみに重点を置くのではなく,地域で課題解決に関わるステークホルダーにも利益を循環させることにより,より効果的で継続性のある長期的な支援が有効であることを提言した. |
講評 | 「ひとり親世帯の子どもを抱えて働く人々は雇用条件に不利な立場に置かれていることからワーキングプアに陥り,より日常生活に深刻な事態を招いている」という問題意識からひとり親世帯のワーキングプア問題に焦点を当て,その解消の手段としてソーシャルビジネスの活用について精緻に論及したものである.彼女の問題意識は鮮明であったが、議論の仕方も丁寧で、緻密に論証していた点は大変評価できる。特に「現行のように当事者のみに重点を置くのではなく,地域で課題解決に関わるステークホルダーにも利益を循環させることにより,より効果的で継続性のある長期的な支援が有効である」という諸外国の例から導きだした一つの結論は、説得力があった。文章表現も十分である。今後は更に福祉の現場で、専門職としてこれらの問題意識を総合的に掘り下げていってもらいたい。お疲れ様。 |
キーワード1 | ソーシャルビジネス |
キーワード2 | ひとり親世帯 |
キーワード3 | ワーキングプア |
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