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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 成人期の発達障害の受容過程 ―肯定的に障害特性を受け入れるためのサポートに関する一考察― |
内容 | 発達障害者支援法(2005)の施行など,発達障害が社会で認知され,支援の必要性が理解され始めている.しかし成人期で「発達障害」と気づかずに生きづらさを抱えた状態で生活している者もおり,二次障害が強くなって初めて診断される場合も多い.障害をどう受け入れていくかで今後の生活にも影響が出るという先行研究もある.成人期で発達障害と診断された場合,どのように障害と向き合い,受容するのかについて先行研究及び当事者へのインタビューを元に本研究を行った.結果として,通常の障害受容と異なり,障害にまず気づくという過程が存在すること,障害受容において自分の障害観が受容にも影響していること等が明らかになった.診断が肯定的に捉えられ,特性を受容することで生活のしやすさに繋がるが,否定的に捉えられる場合も多い.支援する側はそれを理解し,適切なサポートや機関につなぐ役割を果たしていく必要があるといえる. |
講評 | 本論文で彼女は、成人期で発達障害と診断された場合,どのように障害と向き合い,受容するのかについて先行研究及び当事者へのインタビューを基本にして議論を緻密に展開している。結論的に、通常の障害受容と異なり,障害にまず気づくという過程が存在すること,障害受容において自分の障害観が受容にも影響していることを明らかにした。特に、診断が否定的に捉えられる場合の支援について精緻な議論を展開している点が高く評価できる。文章表現も適切であり、論理構成も明快である。今後さらに、大学院において一連の研究を深化させていってもらいたい。受容は生涯のテーマになるかもね。一緒にがんばっていきましょう。お疲れ様でした。 |
キーワード1 | 成人期 |
キーワード2 | 発達障害 |
キーワード3 | 障害受容 |
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