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学科 社会福祉学科
年度 2012
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 「家族」の再考―近代家族における新しい「家族観」の形成―
内容 本稿は近年問題となっている虐待や家庭内殺人などの「家族問題」、「家族」に着目し、虐待を含めたミクロの視点から核家族化というマクロの視点で社会的状況を探り問題点を示していく。「家族問題」とされる社会的現状を交え本来の「家族」という意味や役割を「生活時間」、「子どもの人格形成」、「親族の繋がり」に視点を当て明らかにすることで、「家族」という組織が人間に与える影響の重要性を述べる。そして、実際に行われた事例を通し「マルティプル・ペアレンティング」という育児に対して両親だけの責任や関わりではなく、祖父母や親族を始め地域の関わりが重要だとされる家族支援の考え方を分かりやすく伝える。最後に、現在の「家族問題」を特に促進している核家族化の問題点を解決する糸口を近隣住民や地域を中心に自治体、国に当て、単に核家族化の廃止を訴えるのではなく、核家族化のメリットを活かせる新しい「家族観」を考察し、提案したものである。
講評 本論文は、児童や高齢者の虐待、DVなど、家族をめぐる社会問題が深刻化する今日において、改めて「『家族』って何だろう?」ということを考察したものです。家族であるということが、子どもや親に何を生み出して与えるのか。身近であるがゆえに私たちが気づいていないことが、丁寧な言葉で表現されています。「家族」再発見の体験です。
キーワード1 家族
キーワード2 マルティプル・ペアレンティング
キーワード3 まなざし
キーワード4  
キーワード5  
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