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学科 社会福祉学科
年度 2012
ゼミ名 野村 裕美
タイトル 医療ソーシャルワークにおける高齢者の退院援助~より良い在宅復帰支援を考える~
内容 近年,医療の機能分化が進み,急性期の病院では病状が安定した患者は早期退院を促されることとなる.しかし実際には,生活環境や家族関係が多様化している状況において,多くの患者は心理的・社会的な生活問題を抱えたまま退院することとなる.社会福祉の専門職として,入院期間中にその問題解決を図る役割を担うのが医療ソーシャルワーカーである.本論では,退院援助における要介護高齢者の在宅復帰支援に焦点を当てている.疾病や障害等で介護が必要になっても,住み慣れた地域で自宅での生活を望む高齢者は多い.高齢者が要介護となった時,家族が介護の中心を担うこととなる.そして介護は家族にとって多かれ少なかれストレスとなり,負担となる.介護保険制度が創設されたことによって,社会サービスが担う部分も増えたが,実際には,利用できる社会資源には様々な要因から費用や時間等の制限がある.介護者である家族と要介護者との関係が良好に保たれた状態での在宅介護に向けて,退院援助における医療ソーシャルワーカーの役割について研究している.
講評 ずっと夢であった医療ソーシャルワーカーへの道を一歩一歩踏み固めるかのように、医療の機能分化など制度改正等マクロシステムの変革の波をうけつつも、医療現場にある人権を守ることに一番の価値をおいて支援し続けるソーシャルワーカーの喫緊の課題をとりあげ、丁寧に調べ上げた。医療と福祉の距離が、狭まりつつも、まだまだ遠い現実を社会的介護の問題をとりあげつつ、述べることができている。
キーワード1 退院援助
キーワード2 在宅介護
キーワード3 家族支援
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