詳細 | |
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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 医療の自由化拡大~崩れゆく日本の医療保険制度~ |
内容 | 日本では一時,小さい政府がいかにも良い社会を生み出し,目指すべき社会かのように言われていた.しかしそこには国民の命の現場に市場原理を持ち込む,医療の自由化も含まれていた.混合診療解禁や医療ツーリズム政策を進めた先にはどのような社会が待っているのか.保険診療,自由診療が混在する混合診療とはどのような問題があり,そして医療ツーリズムの目的は何か.医療の自由化を進めたアメリカ合衆国の制度に注目をしながら,今の日本がとろうとしている自由化の先について言及・考察した.さらに,誰のための医療で誰が責任を持つのかを日本国憲法の生存権に沿って言及し,今後の日本がとるべきと考えられる政策について,言及・考察をした. |
講評 | 本論の評価すべき点は、医療の自由化拡大という日本が直面している課題について、国際経済的な視点から論ずるにとどまらず、生存権の保障の観点から、課題を分析し整理できたことである。3.11後に自ら単独で被災地に足を運び、現状を目の当たりにしてさまざまな活動に関わる中で、マクロ視点で国を眺めることと平行して、今目の前にある人々の困難(例えば医療的弱者など)に関わるミクロ視点で課題をとらえることを体験的に獲得したことが伺える構成となった。 |
キーワード1 | 混合診療 |
キーワード2 | 医療格差 |
キーワード3 | 生存権 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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