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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 在宅での看取り―その人らしく生きるには― |
内容 | 近年の厚生労働省の「人口動態調査」の「死亡の場所別にみた死亡数の年次推移」によると,自宅と病院(施設を含む)の比率は自宅に比べ病院の方が高かった.しかし,多くの人が自宅で最期を迎えることを望んでいるのが現状である.これは,人間本来の姿である.病院というところは,病気を治す場所なので,死に場所としては適切な場所ではないと述べており,病院は,「死に至るまでの生」をいかに支えるかということがターミナル期の患者にとって大切になってくるが,病院はそれに対して全く無力である.そこで,本稿では,在宅での看取りに着目した.がん患者の在宅での看取りについての手記をもとに,在宅での看取りが本人だけでなく,家族に与える影響について考察する.また,諸外国と日本の在宅死の比較をすることで世界における日本の位置づけを明らかにするとともに,課題点及び今後の改善点を提案する. |
講評 | 筆者の興味関心の幅の広さから、論文テーマの選定にはかなりの時間がかかった。時間はかなり費やしてこの論題に到達したわけであるが、どの課題をとっても筆者の興味は、「本人だけでなく、家族に与える影響」という切り口で共通していた。本論では終末期医療における在宅での看取りをめぐり、本人の意思とそれを支える家族の手記を読み、丁寧に考察することで「その家族らしさ」という最後を迎えることの重要性を述べることができた。 |
キーワード1 | 終末期医療 |
キーワード2 | 在宅での看取り |
キーワード3 | がん患者 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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