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学科 社会福祉学科
年度 2012
ゼミ名 野村 裕美
タイトル これからの死刑制度
内容 死刑は必要か不必要か。死刑の是非を問う議論が世界的に勢いを増し続けている。今や、世界では死刑廃止を主張する動きが主流となっているが、我が国はその中でも、死刑を存置し続けている数少ない先進国のうちのひとつである。なぜ世界の人々は死刑を支持し、はたまた死刑を無くそうとしているのだろうか。ただ、今我が国においては、そこまでの死刑存廃に対する関心が国民の中であまり広がっていないのが実状である。近年、裁判員制度がスタートし、死刑を争う裁判に裁判員が参加しているケースも数件出ている中、我が国の死刑制度は未だ人々にとって謎多きままである。よって、現在我々に必要なのは、死刑の是非を考える前に、死刑をまずもっと知ることである。死刑についてみながもっと深く考え、議論する状況が起こるように、今必要なのは死刑制度の内情のさらなる公開だと考えるに至った。本論では、死刑の一般的な概要から、現状での問題点にも触れ、できるかぎり死刑の内情を示すようにし、そしてこれから死刑制度がどう変わっていくべきか、その意見をまとめた。
講評 死刑制度の是非について、「死刑存置論を訴える数少ない国・日本」という点に当初から関心を寄せ、なぜ日本は少数派として在り続けるのかについて、シンプルではあるが根源的な問について考え続けた論文となっている。筆者の主張である死刑制度の全容を世がもっと知るべきとの意向に沿い、制度のなりたち、実施の執行の手続きにいたるまで丁寧に調べ上げることができた。「十分に知ること」から世の人々の試行が始まることを明示した作品となっている。
キーワード1 死刑
キーワード2 裁判員
キーワード3 冤罪
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