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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 自殺と幸福論 |
内容 | 経済大国として名を馳せる日本.戦後,多くの国民が生活の豊かさを取り戻していった.その中で,地域間格差というものも,1970年頃を境に大きく縮小し始め,ニクソンショックとオイルショックが起こった1970年代の安定成長期のバブル景気期を除いて2003年まで安定して格差が小さい状態となっていた.バブル崩壊後の失われた10年になると,グローバリゼーションの名の下にアメリカ型の神事中主義経済システムが日本でも普及した.つまり,人事面で能力主義や成果主義が導入され,終身雇用が崩壊し,非正規雇用が普及することになって労働者の長期的な信用は縮小して信用販売のリスクが増大こととなった.こういったネガティブな面も孕んでいるが,未だに1億総中流階級と言われる通り,多くの国民がその生活にほぼ不満がないように思われてきた.しかし,日本における自殺者数は2011年3月の時点で,2010年は3万1690人であった.如何なることで,1億総中流階級が自ら命を断ってしまったのか.また,それを改善していくにはどうすれば良いのか.本稿ではその考えを提示する. |
講評 | 研究当初から、ブータンの国民総幸福量に強い関心を抱き、ブータンと、それと相対する欧米諸国での人々の暮らしの在り方、価値観の違いについて調べ上げ、豊かさとはという一点に集中し研究を重ねてきた。特筆すべき点は、人々の豊かさへの感度と、日本における若年労働者問題、自殺者数の増加などの社会問題を結びつけ考察し、個人の救済に留まらず、国づくりのあらたな指標なるものを提案した点にある。 |
キーワード1 | 就労 |
キーワード2 | 自殺 |
キーワード3 | 国民総幸福量 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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