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学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 絵本におけるオオカミの描かれ方 ―オオカミは悪者なのか?― |
内容 | 幼い頃に読んだ絵本が強く心に残っているという人は多いはずである。そのように、ずっと記憶に残る絵本に出てくるオオカミは「悪者」として描かれることが多い。『赤ずきん』、『3匹のこぶた』、『おおかみと7匹のこやぎ』などが、オオカミが描かれる有名な絵本である。それらの絵本でオオカミは、他の動物を食べてしまう。日本人が持つオオカミの一般的なイメージは「山奥に住む凶暴な動物」である。このイメージが形成されるにあたり、絵本は何らかの影響を与えているのか?このイメージが日本に定着したのは江戸時代末期から明治時代にかけて。以前は、畑を荒らすシカやイノシシを退治する益獣とみなされ、今でも三峯神社などでは、神様と同じように仰がれ、祀られている。一方、西洋ではオオカミは家畜を襲う害獣であり、最も恐れられた猛獣であった。明治以降、西洋文化とともに入ってきた文芸作品(上記3作品を含む)に多く描かれていた「オオカミ=悪」というイメージが日本人に浸透し、定着してしまったといえる。 |
講評 | 子供向けメディアにおける動物のイメージを、挿し絵も含めて分析したユニークな主題の研究。西洋の神話、伝承における動物のイメージの影響や比較を考慮し、視野の広い考察となった点が評価できる。 |
キーワード1 | 絵本 |
キーワード2 | オオカミ |
キーワード3 | 子ども |
キーワード4 | 西洋 |
キーワード5 | |
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