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学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 柴内 康文 |
タイトル | 一般的信頼とインターネット利用がクチコミの信頼性判断にもたらす影響 |
内容 | インターネットの発展に伴い、インターネット上のクチコミ(eクチコミ)の重要性が高まっている。その重要性を逆手に取ったステルスマーケティング(企業がばれないようにクチコミ情報を操作すること)のような不正が行われている。そこで、本研究ではクチコミの信頼性を見極めることができる人とはどのような人なのか、その人の心理的傾向やインターネット利用の側面から明らかにした。本調査は関西の大学生・大学院生198名を対象として行った。その結果、メールの送信数が多い人ほど一般的信頼が高いこと、高信頼者のほうが低信頼者よりも信頼性の低いクチコミを疑う傾向があることの2点が限定的ではあるが支持された。 |
講評 | 試問においてそれぞれの問題について聞いたので、個別の講評は省略します。試問においては、主に二点について問うようにしました。一つは、自分自身では気づきにくいが、論文が抱えている大きな論理的欠陥についてでした。問題を明確にし、取り扱える規模に小さくしていかないと論文は完成しませんが、そのような作業の中でどうしても細かい部分にばかり目がいってしまい、大きく見たときにおかしな部分がでてきてしまうことがあります。もう一つの質問点は、論文において論証できたことをふまえて、いったいどのようなことが扱った現象、あるいは社会に対して言えるのか、ということでした。実は、この二つの問いは相互に関連しています。解明したことから、何を言おうとしているのか、それが論文を貫く太い幹、ストーリーです。この中心線を折に触れて思い出すようにすれば、細かな作業や議論をしているときも、それらの部品がどこを向いていなければいけないのか、部品間に組み合わせのおかしなところがないのか確認することができます。「木を見ている時に同時に森を思い浮かべる」ことを、これからも意識してもらえればと思います。 試問では聞きませんでしたが、加えて、全体に記述や文献の整理などに精緻さを欠いた、チェック不足の側面が見受けられました。言うまでもないですが、精緻な作業はあらゆるものの基本です。神は細部に宿ります。それを甘く見て足をすくわれることもあります。ひとまとまりの大きな仕事を終えたいま、太い幹の意識と、細かで正確な作業の重要性に改めて思いをいたしてもらえればと思います。卒論を完成させたからこそ、ここで書いている意味もわかるでしょうし、次の大きな仕事に取りかかるときに、この経験が生きることになるでしょう。 |
キーワード1 | クチコミ |
キーワード2 | ステルスマーケティング |
キーワード3 | 一般的信頼 |
キーワード4 | メール |
キーワード5 | インターネット |
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