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学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 柴内 康文 |
タイトル | ニコニコ動画とYOUTUBEを比較したボーカロイド現象 |
内容 | 本論文では、ネット上で盛り上がりを見せているボーカロイド現象について、ファンの行動であるコメント投稿について、動画投稿サイトである「ニコニコ動画」と「YouTube」の二つのサイトにおけるボーカロイド現象の特性を比較することを目的としている。その際に、投稿されたコメントをコメントの性質、コメントの立場、フレーミングや誹謗中傷の有無、関連性の有無、レスポンス性の有無、レスポンスの種類、記号という観点で分類を行った。その結果、ニコニコ動画よりもYouTubeのほうがレスポンス性のあるコメントが多くあることが認められた。しかしながら、レスポンス性のあるものの、関連性のないコメントであることが多く、YouTubeでは議論が発散しやすく、荒れやすい状態であることが示唆された。また、ニコニコ動画では、嫌悪感を伴ったコメントが現れても、それに対する反応は薄く、また、関連性のないコメントが現れにくいため、荒れにくい状態であることが示唆された。 |
講評 | 試問においてそれぞれの問題について聞いたので、個別の講評は省略します。試問においては、主に二点について問うようにしました。一つは、自分自身では気づきにくいが、論文が抱えている大きな論理的欠陥についてでした。問題を明確にし、取り扱える規模に小さくしていかないと論文は完成しませんが、そのような作業の中でどうしても細かい部分にばかり目がいってしまい、大きく見たときにおかしな部分がでてきてしまうことがあります。もう一つの質問点は、論文において論証できたことをふまえて、いったいどのようなことが扱った現象、あるいは社会に対して言えるのか、ということでした。実は、この二つの問いは相互に関連しています。解明したことから、何を言おうとしているのか、それが論文を貫く太い幹、ストーリーです。この中心線を折に触れて思い出すようにすれば、細かな作業や議論をしているときも、それらの部品がどこを向いていなければいけないのか、部品間に組み合わせのおかしなところがないのか確認することができます。「木を見ている時に同時に森を思い浮かべる」ことを、これからも意識してもらえればと思います。 試問では聞きませんでしたが、加えて、全体に記述や文献の整理などに精緻さを欠いた、チェック不足の側面が見受けられました。言うまでもないですが、精緻な作業はあらゆるものの基本です。神は細部に宿ります。それを甘く見て足をすくわれることもあります。ひとまとまりの大きな仕事を終えたいま、太い幹の意識と、細かで正確な作業の重要性に改めて思いをいたしてもらえればと思います。卒論を完成させたからこそ、ここで書いている意味もわかるでしょうし、次の大きな仕事に取りかかるときに、この経験が生きることになるでしょう。 |
キーワード1 | ボーカロイド |
キーワード2 | アーキテクチャ |
キーワード3 | ニコニコ動画 |
キーワード4 | YouTube |
キーワード5 | 擬似同期 |
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