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学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | メディアに見るLGBT |
内容 | 今日、キャリアを求める女性像、社会に積極的に参加している女性像をテレビや新聞、雑誌、映画などでよく見ることができる。同時に、朝鮮や部落に対する差別的な表現も厳しく規制され、メディア側は「差別的な表現」に非常に敏感になった。しかし、LGBTと呼ばれる、性的少数者の表現のされ方は一向に改善されていないし、むしろ近年頻繁に見られる「オネエキャラ」によって、性的少数者はコメディーとして扱われることが多くなっている。問題は、いくら「お笑い」であっても、LGBTを蔑視するような笑いの表現は避けるべきで、情報の受け手がLGBTに対する適切なイメージを抱けるような表現をするべきではないかということである。 一方で、インターネット普及と発達により、LGBTの社交活動はバーチャル・コミュニティに移ってきている。そこではテレビを代表とする旧メディアが作り出したステレオタイプは関係なく、LGBTの人たちが集まり、LGBTの「第三の場所」となっている。そこにもインターネット依存や匿名による誹謗愁傷などの問題点が多くある。 この論文では、旧メディアと新メディア(インターネット)がそれぞれLGBTのソサエティに与える影響を調べ、どのように問題に対処していくべきかを考察する。 |
講評 | 筆者はマスメディアとりわけテレビメディアによって作られる性的少数者(LGBT:レズビアン=Lesbian)、ゲイ=Gay、バイセクシャル=Bisexual)、トランスジェンダー=Transgender)のイメージが歪曲されているという批判的な論点を提起した。現在のマスメディアは以前と比べると民族や社会階層、あるいは性に関する差別的な表現に敏感になったが、LGBTの表現については改善しているどころか、近年頻繁に見られる「オネエキャラ」等によって、コメディー的に扱われることが多いことが誤解を増幅していることを指摘し、いくら「お笑い」であっても、LGBTを蔑視するような笑いの表現は避けるべきで、情報の受け手がLGBTに対する適切なイメージを抱けるような表現をするべきではないかという。倫理的にもこのような視点からの差別是正が大事であり、メディア学の卒論として評価できる。 |
キーワード1 | LGBT |
キーワード2 | 差別 |
キーワード3 | インターネット |
キーワード4 | 旧メディア |
キーワード5 | |
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