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学科 | メディア学科 |
年度 | 2012 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 日本におけるワールドカップの社会的影響 |
内容 | ここ最近、筆者はサッカーが日本において大きな力を持ち始めていることを感じていた。娯楽的側面と商業的側面の高まりが生まれていたからだ。スポーツが大きな力を持つには、この両輪が噛み合う事が必要である。それを現代の日本のサッカーは持っていた。仮説として、「日本において、サッカーは商業的価値、娯楽的価値が顕著に高まっている。だから、日本においてワールドカップの社会的影響は最大化されていく」と考えていた。 それを検証するために、時間軸に沿って、過去→現在→未来のワールドカップを捉えた。まずワールドカップはいつ、誰が、何のために作ったのかという歴史を調べた。ワールドカップの未来を探す手掛かりは過去と現在からの推察による所が大きいと考えたからだ。そこで過去から現在におけるワールドカップの変化を見た。 その中に、世界規模のワールドカップの捉え方→日本規模でのワールドカップの捉え方に視点をマクロからミクロなものに移行していった。具体的に、ワールドカップの電通の動き、ソニーの取り組みを調べた。それが日本における商業的価値の高まりを示した。加えて、日本の未来を想定するために、テレビの視聴率となでしこジャパンの活躍を考察した。どのような所に娯楽性を見出し、それを示すデータとして視聴率を用いた。 結果的に、日本人のサッカーに対する価値観の変化が起き、商業的価値、娯楽的価値はより一層高まり、「日本においてワールドカップで視聴率90%が起こる」という結論に達した。 |
講評 | 現在のメディアスポーツで視聴率を稼げる最大の種目はサッカーで、筆者はなぜそれほどまでにスポーツ中継が娯楽的側面と商業的側面の両方で価値の高まりを見せているかの検証を試みた。ワールドカップ歴史を調べ、そこからこれからの発展のあり方を予測したのだが、その過程で、電通に代表される広告会社や電気機器メーカーソニーの動きが連動していることを発見した。メディアと競技団体と選手、そして視聴者の関係が適切であれば、健全なスポーツの発展があるという視点から筆者はサッカー報道を見直し、メディアとスポーツの関係が「協力」からメディアによる「支配」へと形を変えつつあることを危惧し、その是正策を提起した。メディア学科の卒論として評価できる。 |
キーワード1 | 娯楽性 |
キーワード2 | 視聴率 |
キーワード3 | 商業性 |
キーワード4 | マス・フットボール・エフェクト |
キーワード5 | |
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