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学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル ドキュメンタリー番組と音響効果の研究 ~NNNドキュメントを中心に~
内容  本論文では、日本テレビで40年以上続く報道ドキュメンタリー番組である「NNNドキュメント」という番組の音響を研究し、その研究結果をもとに、ドキュメンタリー番組における音響効果の傾向について考察した。研究方法としては、2011年11月?12月、2012年5月?7月に放送さえたNNNドキュメントの計14回の各回におけるストーリー、音響(音階・音名・調・楽器)を全て調べ、そのデータをもとにドキュメンタリー番組では、明るいシーン・暗いシーン、各々でどのような音響(音階・音名・調・楽器)が使われているのかをそれぞれ研究し、どのような傾向や特徴があるのかを導き出した。その結果、ドキュメンタリーの定義が「実際にあった事件などの記録を中心として、虚構を加えずに構成された映画・放送番組や文学作品など」であるため、ドキュメンタリーでは事実をねじ曲げてしまうような音響の演出はしてはいけないが、報道とは異なり、制作者の主観や世界観を表現しなければならないので、基本的に「シンプル」な音響が使われる、という結論に達した。
講評 筆者は「絶対音感」能力を持ち、それを生かして、一定期間の日本テレビのドキュメンタリー「NNNドキュメント」を対象に、ストーリー、音響(音階・音名・調・楽器)を調べた。そのデータをもとにドキュメンタリー番組の各シーンでどのような音響(音階・音名・調・楽器)が使われているかを考察した。番組が音を背景に使うのは効果を高めるためだが、それを科学的に考察した本論文は現在のテレビ局でも理論的にはなされていない独創的なもので、学問的な試論としても高く評価できる。
キーワード1 音響
キーワード2 心理学
キーワード3 ドキュメンタリー
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