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学科 メディア学科
年度 2012
ゼミ名 渡辺 武達
タイトル 家族向けクイズ番組と求められる教養の質
内容  テレビの歴史の中でいつの時代も家族で見られる番組として機能してきたクイズ番組。「問い」と「答え」と定義できる「クイズ」はクイズ番組に限らず、今やあらゆる番組で多用されている。そこで本論文では、クイズが人々を惹きつける理由とそれ故にテレビ制作側がクイズを乱用した結果の「問い」の質の低下を明らかにした。そのために過去と現在のクイズ番組の分析を行った。またクイズがなぜ家族視聴に適しているかを研究した結果、今後テレビに求められるものとして「テレビ的教養の質(=問いの質)」の向上が求められていることが分かった。今テレビが人々に投げかける「問い」の質が低下していることがテレビ離れに繋がっているのではないかとも考えられた。全ての番組が娯楽化し視聴者にとって一時的な好奇心を満たすものでしかない「問い」であふれている。本来のマスメディアとしての責任を果たしその存在意義を示す為に「テレビ的教養の質」を見直すべき時期が来ている。
講評 クイズは家族で見るメディアとして始まったテレビの代表的な番組である。筆者はこのクイズ番組が人々を惹きつける理由、その過剰な製作と放映がもたらす質的低下問題を取りあげ、ただ単に面白くするだけでは一時的な好奇心を満たすものでしかないとの立場から、今後のテレビに求められる「テレビ的教養の質(=問いの質)」の向上を提言した。本来のマスメディアとしての責任を果たしながらテレビの特性を生かすという、テレビとメディアワーカーたちの存在意義を問うすぐれた論文である。
キーワード1 家族視聴
キーワード2 クイズ
キーワード3 テレビ的教養
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